ブラウザの表示リンクと原稿コンテキストを活用し、国際カンファレンスなど多言語の会場にAIライブ字幕とリアルタイム翻訳を追加して、観客の理解を助けます。
国際カンファレンスで本当に難しいのは「聞き取れない」ことよりも「ついていけない」ことです。話し手のアクセント、専門用語の密度、話す速さ、それに会場音響の明瞭さが重なると、開始から10分ほどで一部の参加者が置いていかれます。多言語の字幕は、そこに「読む」というもう一つの経路を用意します。元言語の字幕は聞き取りに苦労する人を取りこぼさず、翻訳字幕はセッションの言語を使わない参加者が内容を追えるようにします。Questro では、オペレーターがブラウザで文字起こしを開始し、元言語と翻訳先言語を選び、表示リンクを開きます。表示リンクはメイン会場の大型スクリーンにも、分科会の共有ディスプレイにも置けますし、参加者に直接送って各自のスマートフォンで開いてもらうこともできます。通訳ブースも受信機も、会場のPCへのインストールも必要ありません。
字幕の出来を左右するのは固有名詞ですが、その固有名詞はほぼすべて事前に準備できます。セッション開始前に原稿、講演メモ、アジェンダ、あるいは用語リストだけでもアップロードしておくと、Questro がそこから人名、ブランド名、略語、専門用語を抽出し、音声認識と翻訳に反映します。多言語カンファレンスで特に用意しておく価値があるのは3種類の語です。登壇者とゲストの氏名、主催者とスポンサーのブランド名、そしてそのカンファレンス固有の製品名と業界略語です。言語設定も事前に確定しておきます。Questro が聞き取れる元言語は18種類で、そのうち9種類が完全サポート、残る9種類は言語選択画面で Beta と表示されます。翻訳先の言語メニューは69言語です。リハーサルでは、実際の人名と専門用語を含む一節を読み上げてもらうのが、設定の問題を見つける一番早い方法です。
AI字幕が生み出すのは音声ではなくテキストです。合成音声が流れることはなく、イヤホンや受信機を配る必要もありません。Questro は翻訳音声も、セッション後の文字起こしも、AIによる要約も提供しません。向いているのは、多くの画面と多くの参加者に対して言語アクセスを広げたい場面です。通訳の予算がない国際カンファレンス、リモート視聴者が内容を追う必要のあるハイブリッドセッション、聴覚に障害のある参加者がいる回などが該当します。これは補助であって、保証ではありません。一度の誤訳が実害につながる法務、医療、外交の場面では、AI字幕を人によるレビューと組み合わせるか、プロの通訳者をご利用ください。予算とリスクのバランスを取る一般的な分け方は、メイン会場の重要度の高いセッションを人の通訳に任せ、分科会や参加者の少ないセッションを AI字幕でカバーする、という形です。
https://questro.live/ja/use-cases/multilingual-conference-captions